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<空対空戦闘心得>
飛行機乗りにとって大切なことをいくつか記しておきます。
★予測射撃のコツ。
飛行機は高速で移動するために、かなり先を狙って撃たないと当たりません。
コツは自分で掴むしか有りませんが、下のムービーを見れば大体の感じは分かると思います。
参考にしてくださいませ。
なお、再生にはDivX 5.03コーデックが必要です。
ムービー1(空対空戦闘1)
★最低限、覚えておかなくてはならないこと。
1・常にフルスロットルで、一定以上の速度を維持して飛ぶこと。
旋回中の敵機に追いついて、さあ撃とうとしたときなどに追い越しそうになってしまうことがあります。
こんな時でもスロットルは絞ってはいけません。
スロットルを絞って速度を落とすくらいなら、その敵機はやり過ごして次の機会を狙った方が絶対にいいです。
機速が落ちれば敵の弾も当たりやすくなり、また集弾しやすくなって地上からのハノマークの機銃にすらやられかねません。
また敵の僚機などから、あらぬ方向からの攻撃を受けかねません。
速度は最速の70%までが限界と心得てください。
速度が落ちた場合は、たとえ敵が自分の照準内に収まっているような美味しい状態でも
潔く諦めて、急降下をして機速を回復させるか可能な限り不規則蛇行をして逃げてください。
2・目標とする敵よりも高い高度を保つ。
なぜかというと、これは位置エネルギー保存のためです。
高度が高ければ敵との格闘戦で機速が落ちているときに、
敵の僚機からの不意な攻撃を受けた際にも急降下して再加速を速やかに実行することができます。
最低高度はロールし逆さま状態から反転降下を行って、地上に激突することなく宙返りすることができる高度が限界です。
飛行場から飛び立ったら、まず敵のいない方向に向かって飛んで上昇・高度を稼いでください。
3・劣位戦は避ける。
その名の通り自分が敵よりも劣っていると判断される状態で攻撃を仕掛けてはならないということです。
劣位戦にもかかわらず、敵の尻尾に食らいついていこうとする人がよくいらっしゃいますが、
その際には攻撃を考えず、反転して相手の視界から逃れることを第一に考えてください。
たとえば…、
●敵の高度が自分よりも遙か上。
攻撃しようと無理な上昇すると機速が落ちていいカモになるだけ。
しかも上の敵は下の敵を自由な角度から狙えますが、下の者は加速が鈍って機体の安定を欠き失速すらしかねません。
●敵戦闘機の性能が自分よりも上で同高度。
回り込まれて撃たれるだけです。
自分の高度を相手よりも高く保ってから攻撃しましょう。
例として、P51は最強の戦闘機で、最高の加速旋回性能を誇っています。
たとえばBF109などでP51を発見して真正面から会敵した場合、相手の尻尾に食らいつくような方向に機動を行ってはなりません。
あっという間に回り込まれて撃墜されるだけです。
敵の尻尾に食らいつくのではなく、敵の頭に食らいつくような方向に旋回などをして意表をついてください。
4・ヘッドフォン必須。
もしくはドルビーサラウンド5.1チャンネルシステムサウンド。
敵の位置を知る上で大きなアドバンテージを占めるのが音です。
ヘッドフォンを使えば、少なくとも左右のどちらにどんな敵がいるのかということを明確に把握できます。
ぜひとも使いましょう。
5・4秒の掟。
あらゆる機動の限界時間は4秒と認識しておいてください。
たとえば、敵が前方に見えてから巴戦に入ったとき4秒たっても敵機を射界に捉えられない場合、即座に離脱してください。
4秒有れば、他の敵機に照準を合わせられている可能性があります。
特に巴戦などとなると同じ位置で同じような旋回を続け、しかも連続旋回で4秒もたてばそれだけ機速は低下しています。
そして、なにより敵の僚機がこちらを発見していた場合、4秒あれば姿勢を制御しなおして射撃を開始できますので…。
直線飛行も同様で、4秒たったら旋回をして機位を変更してください。
拠点間の移動の際に自軍の制空権内で安心して直線飛行する敵機を何度も落としていますが、あれは非常に危険です。
わたしは何かの予備動作に入った際に「いっとーにっとーさんっとーよん!」と数えて、射撃動作に移れなければ反転しています。
射界に入った際も、さらに4秒だけ自分にチャンスを与えます。 その間に撃墜し、できなければ反転します。
ただ、やはり私も欲をかく瞬間があるもので、粘って射撃を続けたりすることもあります。
そんな時にはたいてい被弾をして痛い目を見るハメになりますね。
6・後ろに付かれた場合の回避動作。
最も危険なのが完全に相手の射界に入ってしまっている、後ろに付かれた場合です。
高度が高かった場合、反転垂直降下をして逃げれば、5割の相手を振りきることができます。
その後、90度水平旋回を行えば7割の相手を振りきることができます。
反転垂直降下に入る前に2回ほどのバレルロールを挟んでから降下すれば、9割の相手を振りきることが可能です。
高度が足りなかった場合は決して横に旋回してはなりません。 いいカモになるだけです。
相手が上級者なら120度反転する間に撃ち落とされるでしょう。
その際にはバレルロールで相手を攪乱しつつ射線を外し、なおかつ繰り返しつつも緩上昇をして高度を稼いでください。
バレルロールなら多少のまぐれ当たりは仕方ないものの、瞬殺されることはまずありません。
体力の半分を持って行かれることを覚悟で高度を稼ぎましょう。
バレルロールができない人は、照準で「∞」の文字を描くように飛ぶことによっても代用することができます。
7・逃げる勇気。
よく見かけるのが撃たれていても逃げない人です。
そんな時には、たいていその人は敵機を絶好の位置に捉えているか、実際に射撃動作に入っている場合が殆どです。
つまり眼前の敵を倒すことに欲をかいて、死に体を自ら作り出してしまっているのです。
私は敵を照準のど真ん中に収めていたとしても、被弾したら即座に方向転換をして回避索敵をしますし、
被弾すらしなくても曳光弾の軌跡が見えたり、敵機のエンジン音が聞こえた場合は同様に眼前の敵は放棄して回避動作に移ります。
あまりに臆病かと思われるかも知れませんが、今の所それが結果的に戦果と生存率向上に繋がっています。
8・後方視界の確認。
F11キーで後ろが見れることはご存じでしょう。 これは頻繁に行ってください。
特に回避動作を行った際には、必ず後ろを確認して相手が追尾しているかどうかの他、
現在の戦場の様子がどうなっているか確認することが何よりも大切です。
私は後方見張りは前方見張りよりも5割り増しの時間を割きます。
前方からの敵の攻撃が当たることは、よほどの上級者相手でない限りありませんが
後方からは確実に致命傷を喰らうからです。
前を見るときは敵の後ろに回り込んだりだとか、確実に前に敵がいるときに限って見るようにしています。
これは私が生存性を第一に考える戦闘の組み立てを行っているからと言えますが。
★飛行機ごとの優位性。
ここでは全ての戦闘機が同じ戦場で戦ったと仮定して各機体の性能比較をしたいと思います。
これは飛行兵道場に掲載されている物と違いますが、最近特に乗り込んで検証した結果と思ってください。
1位
ノースアメリカン P-51 ムスタング
たった一言、最強です。
加速・旋回・上昇能力など全てにおいて最高の性能を発揮しています。
敵として会敵した場合、決して巴戦(互いに後ろにつこうと旋回をし続ける事)に入ってはいけません。
P51に乗った敵の視界に自分が入っていることを確認できた場合は、急降下旋回などで可能な限り振り切ってください。
間違っても後ろにつこうと考えず、まず相手の視界から逃れて距離を取ることを第一に考えましょう。
後ろに付かれた場合に最も厳禁なのは、連続で旋回することです。
確実に小回りをしてくるので、撃墜してくれと言っているようなものです。
2位
ヤコブレフ Yak-9
高速時の旋回性能において、ゼロやメッサーをはるかに上回っています。
中低速時にもゼロとほぼ同等の性能です。
おそらくゼロとP51の中間くらいの戦力といえると思います。
ただ機銃が短距離設定になっているのか、かなり接敵しないと有効な打撃は与えにくいようです。
Yakに後ろに疲れた場合はP51の時と同じく連続旋回を避けて蛇行などをして振り切ってください。
3位(攻撃主体のプレイスタイルの方には4位)
メッサーシュミット Bf109
とにかくロール性能が素晴らしいです。
敵に撃たれて回避機動をする際に、P51の次に速くロールをすることが可能です。
機動を入力するとスパッと動き始め、カウンターを当てるとキュッと止まる、機敏で精密な動きが素晴らしいです。
また、長距離からもきっちりと機銃が当たるように設定されているようで、
敵と真正面から打ち合った場合などには、先にこちらの弾が当たるので撃ち負けることはまずありません。
運動性において連続旋回性能ではゼロに劣りますが、
そのロール性能の良さから3次元戦闘で使いこなせれば生存性能が非常に高いため、3位にしたいと思います。
4位(攻撃主体のプレイスタイルの方には3位)
三菱 零式艦上戦闘機
非常に無難な性能です。
Bf109やスピットファイアに比べて連続旋回性能に長けておりますので、
敵のゼロに回り込まれた場合は回避に主眼をおいてください。
ただ、無難すぎて解説に苦慮しますが…。
5位
スーパーマリン スピットファイア Mk VB
弱いです。
加速性能が非常に悪く速度が乗るまで時間がかかる上に、旋回時の速度の落ち込みが激しいです。
敵として出会ったときには非常に美味しい相手になります。
全力で後ろに回り込むようにしてください。
自分が乗ったときには高度を常に高く保ち、ピンチの時には急降下加速をして逃げることを繰り返してください。
低空ギリギリに持ち込まれると瞬殺されます。
ドベ
ボート F4U コルセア
最も使えない戦闘機といっても良いでしょう。
一部では上級者が使えば高性能といわれていますが、横滑りが激しいことはどうにもなりません。
また、ロールや上昇下降を入力してから実際の動作に移るまでにタイムラグががあまりにも大きく、
Bf109などのようにスパッと動き始めてピタッと止めることができません。
これは照準を付ける際に相手の動きに合わせて追尾することができず、相手の動きを予測するカンに頼るしかありません。
高速時の旋回性能だけはP51に迫る物がありますが、弾が当たらなければ意味がありません。
スポーツカーに例えれば、エンジンだけは最高でサスペンションやシャーシがフニャフニャといった印象です。
ブービー賞
ダグラス SBD-6 ドーントレス
ダイブした際にサイレンが鳴っている状態の時に限って戦闘機並の機動が可能です。
だいたいスピットファイアの中速時と同じくらいの性能を発揮します。
単騎格闘には全く使えませんが、高々度からの一撃離脱戦法を繰り返せば、そこそこの戦果が期待できます。
99艦爆やスツーカでも同様の戦法は使えますが、こちらはSBDと異なり足つきですので今ひとつ旋回のノリが良くありません。
<空対地戦闘心得>
戦闘機の強みはその運動性能と、それを生かしたピンポイント爆撃が可能なことがあります。
これらはタイミングを掴むことができれば比較的楽に実現することが可能です。
もちろん、飛行機を自分の手足のように自由に扱えることが必須ですが…。
ムービーの再生にはDivX 5.03コーデックが必要です。
ムービー3(空対地戦闘・精密爆撃)
通常高度からの緩降下精密爆撃です。
この角度と狙いで爆弾を投下すれば、ほぼ100%の確立で直撃し、重戦車さえも一撃で破壊できます。
だいたい敵戦車の1台分くらい上を狙って投弾してください。
ただしBf109は照準が少し下に表示されるらしいので目標を照準の真ん中に入れてやってください。
投弾する瞬間にはラダー操作などを全て終了して完全な直進状態にしてあることが重要です。
少しでも上下左右にぶれていたりすると、微妙にズレて直撃しなかったりします。
移動している装甲車の場合は、着弾地点と相手の移動時間を推測して予測投弾してください。
もしくは進行方向の真後ろから投弾してやると、当たりやすくなります。
最終的には直進状態だけではなく、蛇行や上下移動していても直撃できるようになることが理想です。
直進していれば敵の戦闘機や対空砲に喰われる確率が高くなりますので、
可能な限り不規則移動しながら投弾してください。
これらの技術を習得すれば実戦ではほぼ無敵です。
攻撃機などでは敵戦闘機などに喰われてしまうこともありますが、
戦闘機なら敵機とも互角に渡り合えますし、
爆撃の攻撃回数も15回と多いので攻撃機よりもはるかに大きな戦果を上げることが可能になります。
ましてや、エルアラメインなどの広く見晴らしの良いマップですと、
よほど予測射撃の巧い人がAPCや戦車の対空機銃を操作しない限り、
精密爆撃を修得した戦闘機乗りが一人いるだけで概ね勝敗は決します。
↓はオマケムービー。 戦闘機ではないので参考程度ですが…。
攻撃機はさほど練習しなくても攻撃力が高いために地上目標をなんなく破壊できますが、
敵の□に潜り込んだり、長距離からの狙撃ができれば戦闘力は大幅にアップします。
ムービー5(空対地戦闘、固定目標通常爆撃・機銃掃射)
通常高度からの緩降下爆撃とジープへの機銃掃射です。
ムービー6(空対地戦闘、対空砲超低空爆撃)
対空砲の射界を避けるために、土嚢や稜線より低く飛んで接近・爆撃します。
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